構造化の限界 と 可視化の将来

Posted on Jun 6, 2012 in blog

構造化の限界 と 可視化の将来

こんにちは。プリベクト北山です。

『ビジュアル・コンプレキシティ』を読む──データ・ヴィジュアライゼーション講座

久々に、深く考えさせられる記事に出会った。この記事を読み、感じたことを。(但し、私の勝手な解釈を相当分入れているのでご了承ください)

 

ツリー構造の限界

様々な企業のコンサルティングを行っていると、ものごとの『可視化』『構造化』を行う。
その際には、樹の枝はが別れていくようなツリー構造で表現することが多い。

品質管理でいうなら、FTAや特性要因図だし、
製品情報管理でいうなら、部品表(BOM)だし、
コンサルティング業でいうなら、ロジックツリーやディシジョンツリーである。

しかし、ツリー構造には限界がある。そもそも、ツリー構造の前提は、『論理』『原理』『分解』『集約』である。だから、ものごとが理路整然と整理され、体系化されていくのである。

しかし、今はそれらが当てはまるのだろうか?ものごとの論理も原理も猛烈な勢いで変化をし、様々な形をとる。だからこそ、企業もスピード経営を目指し、意思決定スピードを上げようとしている。

 

新しい構造方式(ツリーからネットワーク型へ)

そこで、ツリー構造からネットワーク構造に切り替えるべきだという

ツリー構造   ・・・ 『論理』 『原理』 『分解』 『集約』

ネットワーク構造・・・ 『分散』 『可変』 『非線形』 『多様』

分散・可変 というキーワードが重要に思える。ものごとは綺麗に分解できるわけでもなく、ルールも曖昧で、論理性にかける部分が多い。では、ツリー構造から何の視点を加えていくべきか?

ものごとは、「事象(ノード・交点)」と「関係性(リンク・辺)」に分けることができる。その場合に、ツリー構造の問題点としては、

・ 事象(ノード・交点)には、位置情報が表現できない
・ 関係性(リンク・辺) には、事象間の距離類似性関係性の強さが表現できない
・ 全体として、時間変化も表現できない

製造業の部品表(BOM)にもそれが当てはまる。部品表で管理されている部品情報には、図象の位置関係が表現できないし、部品間のつながりの強さが表現できない。また、類似性も見えないことにつながる。

コンサルティング業界では、『可視化』というキーワードはよく使う。しかし、『可視化』の本質(あり方や問題点)を考えることは少ない。そういった意味では、本質的なことを考えさせられる記事であった。

ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング/ビー・エヌ・エヌ新社

 

2012年6月6日
一生懸命な日々を・・・