Posted on Jun 28, 2012 in blog
製造業の開発/設計領域のシステム構築に関わる事が多い。
そこで常日頃感じることがある。
IT活用やシステム導入の狙いについてである。
数多くの企業のシステムを見てきたが、一番に感じる事は、
殆どが「業務効率化」のためのシステムになっているということである。帳票の自動作成、メールでの自動通知(連絡)、情報検索の容易さ、自動計算・・・・など
人手で行うと手間がかかる部分に関して、システム導入をするというもの。
無論、無駄な作業を無くし、業務効率を上げることは重要である。
しかし、殆どのシステムはそれで終わっている。
『 技術力を高めるためのシステム 』
という検討を行ってないし、そもそもそういった発想にもなっていないことが多い。
システムは『 業務 効率化 』のためだけか!?
システムは『 業務 高度化 』のためにならないのか!?
製造業の開発/設計領域のシステムで言えば、設計部品表(E-BOM)などを導入する企業が多い。
・それは単なる部品手配の効率化ツールになってないか?
・設計から出図する部品を後工程へ効率よく指示するためのツールになっていないか?
・そのシステムは、そもそも設計力を高めるための機能を考慮しているか?
・様々なお客さんの案件をこなす毎に、企業英知が集約され技術力を高めるためのシステムになっているだろうか?
システムは、『効率化』だけでなく、『高度化』も考慮し、導入を進める必要がある。
2012年6月28日
一生懸命 プリベクト 北山一真