Posted on Aug 5, 2010 in blog
こんにちは
先週か先々週に発売された「エコノミスト」に興味深い記事がありました。詳細を忘れましたので、かいつまんで書くと
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カリフォルニア州にて、「広告掲載が可能な電子ナンバープレート」を採用する法案が可決される可能性がある。広告主と陸運局が契約を行ない、州としては多大な税外収入を期待する。
電子ナンバープレートは、信号などで4秒以上停止すると広告が表示される。
また、
運転手が好きなメッセージを表示したり、非常事態時に他人に緊急メッセージを表示したりと様々な用途への広がりがある
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おおよそこのような内容でした。(詳しく知りたい方はエコノミストを見てください)
この記事を見て、面白い事を思いつくなぁと思いました。確かに、信号などの待ちの時に、前のクルマのナンバープレートって目に入りますよね。ここに目をつけて、広告を掲載するってのは盲点でした。
言われたら、「あぁ~確かにいいね」と思うけど、なかなか思いつかないですね。何も価値を生み出さない「待ち時間」を、広告発信し情報提供という価値を生み出す。すごく重要なことだと思います。
私は製造業のコンサルティングを生業にしていますが、製造の現場ではこの「待ち」などに代表される価値の無い作業・時間をいかに短くするかを日々悩んでいます。
□ 腕を伸ばす0.5秒をいかに縮めるか。
□ 部品を取るために移動する歩数を3歩から1歩に出来ないか。
□ ネジ取り付けの秒数を2秒から1.5秒にできないか。
こんな、0.5秒の世界の短縮に涙ぐましい努力をしています。たったの 0.5秒 ですよ! 0.5秒 !
この0.5秒のために、アイデアを出し、部門間の調整を行って、マニュアルの変更をして・・・・場合によっては、0.5秒のために1週間も費やすこともあるでしょう。普通の人からすると、
「たった0.5秒のために、1週間もついやしたら本末転倒だよね!」と思いますよね。
しかし、そんな事はありません。ある作業を0.5秒のカイゼンをしたとする。
その作業が1ヶ月に、100万回発生するとしましょう、
0.5秒×100万=50万秒=8300分=138時間=17人日
腕を伸ばす0.5秒のカイゼンで、なんと17人日分のカイゼンとなります。
たった、0.5秒で、17人日の効果となる。すごいことですよね。これと同様に、日々の生活でも1個1個の無駄な時間は短くても回数が多いものがあります。この無駄をいかに減らすかが重売なポイントつなのです。
ちなみに、自分たちの生活の中では、価値を産んでいない「待ち」(=無駄)が多い!
□ 渋滞、信号待ち、ガソリン補給の間
□ 駅での電車待ち、電車に乗っている間、バスの待ち、バスに乗っている間
□ タクシーを乗っている間、飛行機に乗っている間
□ メールの送受信中、Webページの開き中、ファイルコピー中、ソフトのダウンロード中
□ 食事を待っている間、寝ている間、買い物をしてクレジットカードの処理をしている間
□ 会議開始までの待っている間、待ち合わせスポットで待っている間、役所での待っている間
挙げだしたらきりが無いですね。
これらの無駄に対して何が出来ないかと考えています・・・
2010年8月5日
一生懸命な志を