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PLMとAI

Posted on Oct 28, 2025 in blog

PLMとAI

        前回( 個別受注のPLM(その2) )まで、個別受注企業で重要な目的別BOMの1つとしてP-BOMについて触れました。個別受注企業では、その他のBOMとして、出荷BOM、サービスBOM、メンテナンスBOMなども欠かせません。ちなみに、前々回( 個別受注のPLM(その1) )で目的別の種類についても触れています。目的別BOMの深堀りは別途展開したいと思います。今回から数回にかけて「PLMとAI」について触れたいと思います。近年どこもかしこも 『 AI 』 です。無論、このPLM界隈においても、AI の話題になります。ただ、CHATGPTなど生成AIが話題になっているため、多くの人が「 AI = 生成AI 」という思考で、議論の範囲が少し狭いように思えます。なので、数回にわけて、PLMにおけるAIの検討視点など全体像的な部分に始まり、最終的にはPLM領域ならではの部分( BOMの親子関係であるPSデータや、ドキュメント間のリレーションデータなど) を使ったAIはどのようになっていくべきかについて触れたいです。   | 「危ないところが光って見える」はAIの得意分野       上記の画像が、AI を検討するにあたっての主要な論点( PLMならではのPSやリレーションなどを考慮した部分は入っていない)...

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個別受注のPLM(その2)

Posted on Jul 24, 2025 in blog

個別受注のPLM(その2)

        前回( 個別受注のPLM(その1) )にて、個別受注企業においてP-BOMの重要性を説明しました。現在のPLMパッケージの多くは、企画量産型企業を前提に構築されているため、P-BOMへの対応が難しいケースが多い印象です。そしてP-BOMを考えるうえで欠かせないのが見積管理と支給品管理です。今回は見積管理についてこれについて補足しておきたいと思います。   | 設計が主体となる見積管理  ...

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個別受注のPLM(その1)

Posted on Jun 3, 2025 in blog

個別受注のPLM(その1)

        前回(CADとE-BOMの双方向性)にて、機械設計での執筆の補足解説をしました。それ以外にも「BOMを考える際に、企画量産型と個別受注型では考え方が大きく異なる」というのを改めて知ったというコメントも多くいただきました。紙面の都合上、企画量産型と個別受注型の違いにあまり触れられなかったので補足しておきます。   | 企画量産と個別受注型   企画量産企業と個別受注企業ではBOMの活用方法が異なります。E-BOM、BOP、M-BOMという視点だけでみたらほとんど変わりません。細かく見ると企画量産型の場合はバリエーション管理や仕様差の管理をどのようにするか?という課題があり、E-BOMの上位に論理構成(150%E-BOM・Super-BOM)が必要になります。その場合は、論理構成と要求仕様から100%のE-BOMをどのように生成するかも課題となります。そしてM-BOMにおいては、個別受注は在庫ポイントが少なく連続工程が多くなり、結果としてE-BOMとM-BOMの構成は似てきます。また、企画量産は在庫ポイントが多く、結果E-BOMにはない品目(ファントム品目)が発生し、E-BOMとM-BOMの変換にひと工夫が必要となります。( M-BOMの在庫ポイントやE-M変換については別途触れたいと思います ) いくつか触れましたが、大きく見たら企画量産と個別受注で差が少ないと思います。         | P-BOMの重要性...

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CADとE-BOMの双方向性

Posted on May 26, 2025 in blog

CADとE-BOMの双方向性

        少し前になりますが、日刊工業新聞社 機械設計2025年4月号 PLM特集にて記事を執筆しました。(雑誌詳細に関してはこちらから)。特集 第1部 解説1を担当させていただいたのですが、あわせてダッソー・システムズ様とキャディ様が執筆されています。事前に2社とは内容に関してすり合わせを行い、ある程度一貫性をもたせた記事にしています。私の解説1は大きな考え方、解説2,3はテクノロジーの視点で書かれています。それぞれの立場があるため完全に一致した考え方になっていませんが、大きな考え方はつながっているため読み応えのある特集になっているのではないかと思っています。もし機会があれば手にとっていただければ幸いです。   紙面発売後、様々な方からコメントや質問を多数いただきました。紙面の都合上、書き切れなかった部分もあるのでいくつか補足をしておきたいと思います。   | CADとE-BOMは双方向でつながる必要がある  ...

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BOM(部品表)の考察 1 : E-BOMの位置づけ

Posted on Sep 22, 2018 in blog

BOM(部品表)の考察 1 : E-BOMの位置づけ

        BOM(部品表)、特にE-BOM(設計部品表)について、いくつか考察したいと思います。以前にも記載してますが、基本スタンスを明確にしたいと思います。まず、E-BOMは、”設計を強くする” という観点からすると、ほとんど意味をなさないものというスタンスでいます。なぜなら、設計の本質は、「設計パラメータ(設計諸元)を確定すること」であるからです。なので、要求スペックに対して、より最適なパラメータを選定できるかにかかってきます。(図の3階層の真ん中部分)     | 設計の本質は、パラメータ(設計諸元)の確定である   設計者は、様々な種類のパラメータを複雑に絡み合いながら決めていっています。代表的なものをいくつか例をあげます。   【性能値】 要求を受けて最初に決めるもの。処理量・定格荷重・最大速度・トルク・容量など。比較的、無形のパラメータとなる。   【方式値】 性能を受けて、有形物としてまず決めるもの。スライド機構を実現する方法として、ローラ方式/ガイド方式。冷却構造を実現する方法として空冷/水冷といったもの。基本形状設計/方式設計に分類されるもので、機構・構造・システム・パターンの設計となる。   【寸法値】...

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PLMの本質と投資効果(その2)

Posted on May 29, 2018 in blog

PLMの本質と投資効果(その2)

    以前に書いた記事( PLMの本質と投資効果 ) の続きを記載したいと思います。前回の記事では、PLMを会計と連動させることで、経営管理の仕組みとなり、経営としての投資効果を狙っていけるということになります。なので、PLMを、BOMやPDMの延長の取り組みで考えると、経営者からは” 開発現場のマニアックなツール導入 ” としか見えず関心が持たれない場合があります。経営管理の位置づけで取り組むことで、ERPと並ぶ2大経営管理の仕組みにしていくのです。   | 本当の利益は見えているのか?  ...

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